アスベストとは
- 天然に存在する鉱物繊維(繊維状ケイ酸塩鉱物)
- 原子成分はケイ酸(ガラス成分)、マグネシウム、鉄、カルシウム等
- 熱に強い、酸に強い、アルカリに強い、腐らない、劣化しない、アルカリに強い
- 安価で簡単に手に入りやすく加工が容易
魔法の鉱物と呼ばれ、吹付材、保温材などの建材を中心として広く使用されてきました
しかし、アスベストは微細な針状結晶物質であり、アスベストを体内に吸い込むと胸膜・腹膜・肺等に突き刺さり、免疫不全になり細胞が硬化・がん化し、中皮腫・肺がんになる可能性があります。
アスベストの歴史
過去
建材として使用されたアスベストの多くが吹き付けアスベストといわれています。アスベストとセメントなどを水を加えて混合し、壁などに吹き付けて施工したものです。建築物の鉄骨材などの耐火被覆、ボイラー室、機械室、空調機械室などの吸音、断熱材として多く使用されてきました。
アスベストは1975年(昭和50年)以前に造られた建物、道路、橋などほとんどの場所で使用されていました。同時期に建設された全国の官公庁施設のほとんどが除去済みと発表されています。
現在
民間施設への対応はほとんど進んでいません。日本には未だ大量のアスベストを含んだ建築物が放置されている状態です。
結果、国内のアスベストのストック量は4,000万トン、今後毎年100万トン以上のアスベストが排出されるといわれています。
今後
1950年から使用されているアスベスト。特に高度経済成長期には建物の断熱保熱を目的として大量のアスベストが使用されました。
その建物が2000年を向かえ老朽化し、建替えの時期を迎えています。それに伴い必然的に大量のアスベストが排出されることが予測されます。
現状アスベストの廃棄・処分は管理型最終処分場への埋立処理、廃棄が主流となっていました。しかし都市部近郊での埋立処分は出来ず、高い運賃を費やし遠方の最終処分場に運び廃棄・処分しています。そんな現状の中、アスベストを埋立できる管理型最終処分場は近い将来満杯になると言われています。また今後は管理型最終処分場の不足に加え、アスベスト問題が広く認知されたことによりに処分場近隣の住民不安を背景とした処分場の受入忌避という状況が発生し新たにアスベストを埋立できる最終処分場や廃棄場の新設は難しいと思われます。これにより埋立によるアスベストの廃棄・処理コストは今後高騰すると予想されます。
そして、大きな社会問題となったアスベスト問題を重く見た政府は、環境省が廃棄物処理法第9条の10により石綿が含まれる廃棄物についての無害化処理という新たな処分ルートを早急に確保することが不可欠であるいう考えの下、「無害化処理認定制度」を定め、アスベストの溶融処理を推進しています。これによりアスベストの溶融処理の需要はさらに拡大されると推測されます。
アスベストの法的規制
| 飛散製アスベスト | 非飛散製アスベスト | |
|---|---|---|
| 定義 | 吹付アスベスト・アスベスト保温材・アスベスト除去工事時使用された養生材や衣服等・ 集塵施設によって集められたアスベスト | スレート・成形板等左記以外のアスベスト含有建材 ← アスベスト含有率が0.1%をこえるもの |
| 処理分類 | 特別産業廃棄物 | 一般産業廃棄物 |
| 収集運搬 | ・他の廃棄物と分別 ・飛散防止処理 | |
| 保管方法 | ・他の廃棄物と分別 ・アスベスト取扱の表示 ・囲いをつくる | |
| 埋立処分 | 管理型最終処分場 | 安定型・管理型最終処分場 |
| 備考 | 溶融処理により産業廃棄物としての取扱が可能 | 破砕禁止 |
| 政府が溶融による無害化を促進を提案 | ||
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